お知らせ

7月定例会について

『ゲリラ豪雨』からの『線状降水帯』という名の

局地的な土砂降りの雨に伴い

日本もすっかり亜熱帯気候となりつつある

今日この頃ですが、皆さんは災害対策、

大丈夫でしょうか。

豪雨で亡くなられる方々のご冥福を

お祈り申し上げます。

さて、7月の定例会ですが

7月15日(土)13-16時

やすらぎ会館201会議室

参加費100円

 

閑話休題。

日本の精神科医療は

先進国の中でも顕著に

劣化しており、WHOからも

障害児のインクルーシブ教育と共に

その在りように厳しく非難されています。

これまでの日本の精神科医療は

人里離れた山の中に

精神科単科の民間病院が

戦後より乱立し

ライシャワー事件などの時代背景も相まって

その閉鎖状態の環境から

看護師等による

暴行や虐待が日常的に行われている

という事例が報道で流れてきます。

 

最近、私の活動の中で

とあるお母さんからSOSサインが

届けられました。

息子さん(40代)がもう10年近く

名古屋市内の精神病院に入院しており、

なかなか良くならなくて、

このままで入院していても先が見通せず

母親として退院させて、地域で暮らさせてあげたい

という希望をお持ちでした。

対応にあたると、私もその患者さんと面会が叶いました。

ご本人さんの口から

退院したいという言葉こそなかったものの

病院に暮らしている息子さんを想う母親の気持ちに

なんとか応えてあげたいと思う他方で

彼のおかれた本当に不幸な患者と主治医と父親の

人間関係に思わず絶句した次第なのでした。

当然私は赤の他人なので大胆な行動は

取れません。ですが客観的に観て

彼の日常環境からの病気の回復は

とても見通せるものでは

無いことは容易に想像が出来ます。

なぜなら彼の生活は何ら変化の期待さえも

全く不可能な精神科病棟生活なのです。

断言できるでしょう、

そこで治るのであれば

7年もの入院で既に治っているはずです。

ヒトは人と人の関係性の中で

ヒトとして生きられるのです。

患者と医療者の関係性から

学べるものは何もないでしょう。

『人薬』と夏苅郁子先生(やきつべの径診療所)も

仰っておられます。

長期入院は構造的入院であり

施設症!という新しい疾患と

結びついているのです。

私ができることは

それほど多くありませんが

信念をもって

邁進していきたいと

想う今日この頃です。

 

ここまで読んでくださって

ありがとうございました。